納戸を片付けていた母から、「これ、どうしたらいいかな」と相談されたのが、古い雛人形でした。祖母が大切にしていたもので、何段もある立派な飾りでしたが、長い間しまい込まれていたため、箱にはほこりがたまり、飾りの一部にも傷みが見られました。
祖母が元気だった頃は、毎年ひな祭りの時期になると家族で飾りつけをしていました。子どもの私は人形を触らないように注意されながら、毛氈を広げたり、小さな道具を並べたりした記憶があります。大人になってからは飾る機会が減り、祖母が亡くなった後は、納戸の中で眠ったままになっていました。
母は「思い出があるから残しておきたい」と話していましたが、家の収納スペースには限りがあります。人形だけでなく、飾り台や収納箱も大きく、今後誰が保管するのかを決めなければなりません。親族に連絡すると、懐かしむ声がある一方で、「自宅では置く場所がない」という意見も出ました。
一度、家族で人形を箱から出して状態を確認しました。顔の部分には布をかけ、付属品がなくならないように小袋に分けました。昔の写真も見つかったため、飾っていた頃の様子を撮影しておくことにしました。残すかどうかをすぐに決めるのではなく、まず現状を把握するだけでも気持ちが整理されていくようでした。
しかし、雛人形以外にも、納戸には古い衣類や家具、季節用品が詰め込まれていました。家族の予定が合わず、何度も作業を中断するうちに、整理の負担が予想以上に大きいことが分かってきました。そんなとき、親族との話の中で観音寺市で遺品整理の事ならリアライフ香川へという情報が出てきました。人形の扱いを含め、どのような荷物をどこまで整理できるのか、相談先を検討するきっかけになりました。
雛人形をどうするかは、最後まで簡単には決まりませんでした。最終的には、家族で写真を残し、一部を引き取る人を決めたうえで、保管が難しいものについては別の方法を考えることにしました。遺品整理は、単純に古い物を捨てる作業ではありません。思い出と現実的な事情の両方を見つめながら、家族が納得できる答えを探す時間なのだと実感しました。
